あっという間に最終決戦まで進んでしまった鬼滅の刃。
読み終えるのは少し寂しいですが、ここまで盛り上がったストーリーの結末はやはり気になりますo(`^´*)
無限城編は時間にして半日にも満たない間で、鬼との戦いに終止符を打つことになります。
上弦の鬼と戦って、満身創痍の中で無惨と戦うことになる炭治郎達を見るのは辛いですが、最後まで物語を追っていきます!
※セリフの抜粋であるため、ネタバレを含みます。
読み終えるのは少し寂しいですが、ここまで盛り上がったストーリーの結末はやはり気になりますo(`^´*)
無限城編は時間にして半日にも満たない間で、鬼との戦いに終止符を打つことになります。
上弦の鬼と戦って、満身創痍の中で無惨と戦うことになる炭治郎達を見るのは辛いですが、最後まで物語を追っていきます!
※セリフの抜粋であるため、ネタバレを含みます。
↑↑刀鍛冶の里編までまとめた記事はこちらからどうぞ!
ーー【17巻】ーー
第143話「怒り」しのぶ《力が弱くても 鬼の頚が斬れなくても 鬼を一体倒せば何十人 倒すのが上弦だったら何百人もの人を助けられる できるできないじゃない やらなきゃならないことがある》
童磨《全部全部無駄だというのにやり抜く愚かさ これが人間の儚さ 人間の素晴らしさなんだよ》
第144話「受け継ぐ者たち」
善逸《俺がカスなら アンタはクズだ 壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ 後継に恵まれなかった爺ちゃんが気の毒でならねぇよ》
第145話「幸せの箱」
黒死牟《強い剣士程…鬼となるには時間がかかる…私は丸三日かかった…呼吸が使える者を鬼とする場合…あの方からの血も…多く頂戴せねばならぬ…》
善逸《特別だったよ アンタは 爺ちゃんや俺にとって特別で大切な人だったよ だけどそれじゃ足りなかったんだな どんな時も アンタからは不満の音がしてた 心の中の幸せを入れる箱に穴が空いてるんだ どんどん幸せが零れていく その穴に早く気づいて塞がなきゃ 満たされることはない》
善逸《雷の呼吸 漆ノ型 火雷神》
第146話「誇り」
愈史郎《人に与えない者は いずれ人から何も貰えなくなる 欲しがるばかりの奴は結局 何も持ってないのと同じ 自分では何も生み出せないから 独りで死ぬのは惨めだな》
第147話「小さな歯車」
産屋敷輝利哉《泣くな 絶対に手を止めるな 私たちは負けない》
義勇《あの日 雪の中で絶望し 頭を垂れ 涙を流しながら妹の命乞いをするしかなかったお前が 戦えるようになった 命を 尊厳を 奪われないために》
第148話「ぶつかる」
猗窩座《見たことがない技だ 以前殺した水の柱は使わなかった》
猗窩座《そう 弱者には虫酸が走る 反吐が出る 淘汰されるのは自然の摂理に他ならない》
炭治郎《強い者は弱い者を助け守る そして弱い者は強くなり また自分より弱い者を助け守る これが自然の摂理だ》
第149話「嫌悪感」
慶蔵《他人と背比べをしてるんじゃない 戦う相手はいつも自分自身だ 重要なのは昨日の自分より強くなることだ》
千寿郎《炭治郎さんなら負けない 未来への道を拓いてくれる そうですよね?兄上…!!》
第150話「気づき」
伊之助《ヒリヒリすんだよな 敵が狙ってくる所は》
伊之助《藤の花の家紋の家の婆は恐ろしかったぜ…!!いつの間にか にぎり飯持って俺の後ろに座ってたんだ!!》
第151話「鈴鳴りの雪月夜」
炭十郎《大切なのは 正しい呼吸と正しい動き 最小限の動作で最大限の力を出すことなんだ そうすると 段々頭の中が透明になってくる》
炭十郎《頭の中が透明になると“透き通る世界”が見え始める しかしこれは 力を限り踠いて苦しんだからこそ届いた“領域”》
ーーーーーー
モノクロの静止画だと、呼吸も血鬼術も分かりづらいですが、猗窩座の花火がモチーフとなった血鬼術の連撃は映像化すると見ごたえがありそうで、その日が待ち遠しいです(無限列車編よりもバリエーションが豊富なので。)。
散り散りとなった鬼殺隊の隊員達がそれぞれどんな状況に陥っているのか、読み手は烏(愈史郎さんの目)から見るようなイメージでストーリーが進むので、とても興味深いですね(≧▽≦)
善逸が兄弟子の獪岳と対峙しますが、遊郭編とは違って意識があり、(おそらく)柱稽古の時に雀からもらった訃報を伝える並々ならぬ決意を感じました(善逸が「柱になりたかった」という思いを吐露していて、個人的には意外に思ったのですが、兄弟子と共にやりたいことがあったのですね…。)。
漫画の表現上、獪岳の血鬼術が真っ黒で善逸の漆ノ型が真っ白、第145話の扉絵での二人の対比も印象的です。
ーー【18巻】ーー
第152話「透き通る世界」炭治郎《猗窩座!!今からお前の頚を斬る!!》
義勇《馬鹿正直に呼ぶとは…!!》
第153話「引かれる」
猗窩座《闘気の無い人間を この数百年一度も見たことはない 赤子ですら 薄い闘気があった だというのにコイツは あの一瞬全く闘気が無くなった そこにいるはずのない異物と対面しているような状態に 感覚が混乱を起こした 俺の羅針は無反応》
第154話「懐古強襲」
慶蔵《罪人のお前は 先刻ボコボコにしてやっつけたから大丈夫た!!》
第155話「役立たずの狛犬」
狛治《今日行けなくても 来年も再来年も花火は上がるから その時行けばいいですよ》
恋雪《狛治さんには私の未来が見えていた 当たり前のことのように 来年再来年の話をしてくれたんです 本当に嬉しかった》
猗窩座《守りたかったものはもう何一つ残っていないというのに 家族を失った世界で生きていたかったわけでもないくせに 百年以上無意味な殺戮を繰り返し 何ともまあ 惨めで 滑稽で つまらない話だ》
第156話「ありがとう」
炭治郎《一瞬 猗窩座から感謝の匂いがした どうして笑った?》
猗窩座《勝負はついた 俺は負けた あの瞬間完敗した 正々堂々 見事な技だった 敵の動きを完璧に読み ギリギリで回転 敵が攻撃を出しきる前に斬り込む 終わりだ 潔く 地獄へ行きたい》
恋雪《私たちのことを思い出してくれて良かった 元の狛治さんに戻ってくれて良かった…おかえりなさい あなた…》
第157話「舞い戻る魂」
カナヲ《貴方何も感じないんでしょ?この世に生まれてきた人たちが 当たり前に感じている喜び 悲しみや怒り 体が震えるような感動を 貴方は理解できないんでしょ?》
カナヲ《貴方 何のために生まれてきたの?》
第158話「破茶滅茶」
カナヲ《生まれて初めての感覚に眩暈がする 怒りを通り越して これは憎悪だ 憎い よくも殺したな 私の肉親を!!》
童磨《なるほど 目だな この娘は目が特殊なんだねぇ 今の連撃 全て限り限りで受け流して凌いだ 俺の肩・視線 つま先・肘・膝 注意深く見てる 僅かな傾きで次の動作を予測 小賢しいうえに並の剣士ができることじゃないよ》
第159話「顔」
伊之助《おまっ…ボロボロじゃねーか 何してんだ!!怪我したら お前アレだぞ しのぶが怒るぞ!! すげー怒るからな アイツ!!》
童磨《まさか!死んでないよ 彼女は俺の中で永遠に生き続ける 俺が喰った人は皆そうだよ 救われてる もう苦しくない つらくもない 俺の体の一部になって幸せだよ》
伊之助《獣の呼吸 玖ノ牙 伸・うねり裂き!!》
第160話「重なる面影・蘇る記憶」
伊之助《うえーっ!!何してんだ キッショォ!!》
琴葉《可愛いね 伊之助 ちっちゃいおてて 伊之助はあったかいねぇ 私の宝物 一緒にいられて幸せだねぇ》
伊之助《本当に奇跡だぜ この巡り合わせは 俺の母親と 仲間を殺した鬼が 目の前にいるなんてなァア!!》
ーーーーーー
猗窩座の設定こぼれ話は、こぼれ話とは思えないほど作り込まれたストーリーだったので、文章だけだと少しもったいなく感じてしまいました。
最期はちゃんと人間だった頃の記憶を思い出してくれて本当に良かったと思う一方で、童磨や獪岳とは違って、猗窩座のように人間時代の記憶を失う鬼とそうではない鬼の線引きが知りたくなりました(^O^)
18巻はカナヲが表紙になっていますが、カナヲが童磨に対して「感情」の説教をするようになるくらい、自分自身の感情に向き合うことができるように成長できたのが感動的でしたね。
高すぎる煽りスキルはどこで身に付けたのだろうか…。
第152話の見開き表紙は、かまぼこ隊+カナヲ、義勇さんのおしゃれなデザインとなっていましたが、まさかの撮影だったとは思いませんでした(キメツ学園はパロディで、鬼滅の刃は劇中劇でしょうか?)。
結構衝撃的でしたが、「推し」が傷付いている状況を見続けるのは精神的にも辛いので、劇中劇と思って読み進めると気持ちが楽になるような気がします…。
ーー【19巻】ーー
第161話「蝶の羽ばたき」伊之助《俺の母親を 不幸みたいに言うなボケェ!!》
第162話「三人の白星」
しのぶ《そのような甘い考えは 今すぐこの場で捨てなさい》
カナヲ《わかってる 大丈夫 安心して 絶対斬るよ 私が絶対やり遂げる 絶対にしのぶ姉さんの命を無駄にはしない!!》
伊之助《ぬおおおお!!獣の呼吸 思いつきの 投げ裂きィィィィィ!!》
第163話「心あふれる」
童磨《二十歳の時に鬼にして貰って 百年以上生きたけど 結局 人間の感情というものは 俺にとって 他所事の 夢幻だったなあ》
しのぶ《まだ鬼の始祖も残っていますが きっともう大丈夫 仲間の誰かが必ずやり遂げてくれる 私はそう確信している》
カナヲ《ごめんなさい 姉さん でも私 今度はちゃんとできたよね?頑張ったよね?姉さんに言われた通り 仲間を大切にしていたら 助けてくれたよ 一人じゃ無理だったけど 仲間が来てくれた》
第164話「ちょっと力み過ぎただけ」
伊黒小芭内《甘露寺 相手の能力がわからないうちは よく見てよく考えて 冷静にいこう》
第165話「愕然と戦慄く」
黒死牟《私が…人間であった時代の名は 継国巌勝…お前は…私が…継国家に残して来た…子供の…末裔…つまりは…私の子孫だ…》
無一郎《おちょくってるのかな?もし仮に末裔であったとしても 何百年も経ってたら お前の血も細胞も 俺の中にはひとかけらも残ってないよ》
黒死牟《月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮》
第166話「本心」
炭治郎《風柱の お兄さんのことなんだけど あの人はさ 玄弥 鬼殺隊に入ったことをすごく怒ってはいた でも憎しみの匂いは少しもしなかったんだ だから怯えなくていいんだよ 伝えたいことがあるなら 言ったって大丈夫だよ 実弥さんは 玄弥のことがずっと変わらず大好きだから》
第167話「願い」
実弥《避けたつもりの攻撃の形が変則的で歪 長い経験で培われた感覚が無けりゃ無理だ さらにこの速さ!!しかもコイツ 呼吸を使ってやがる 再生力 身体力が異常に高い鬼が呼吸を使い さらに速度 攻撃力を高めているとは》
第168話「百世不磨」
耀哉《それに拘るよりも 実弥は柱として人の命を守っておくれ それだけが私の願いだよ 匡近が死んで間も無いのに 呼んでしまってすまなかったね 兄弟のように仲良くしていたから 尚更つらかったろう》
第169話「地鳴る」
黒死牟《この鎖は斬れぬ!!鎖 斧 鉄球 全ての鉄の純度が 極めて高い武器 私の肉から造られたこの刀では 斬る前に灼け落ちてしまうだろう これ程太陽光を吸い込んだ鉄は 刀匠の技術が最盛期たる戦国の世にも発見されていなかった》
ーーーーーー
鬼滅の刃初回からのテーマ「兄妹の絆」が、いろいろな形となって現れている象徴的な巻ですね。
実弥だけ極端に傷が多かった理由も哀しいですが、玄弥とのすれ違いも本音を話したお陰で解決し、本当に良かったです(もっと早く話せていれば…と悔やまれますが。)。
しのぶが笑顔で吐き捨てた「とっととくたばれ糞野郎」は、19巻までコミックを追ってきて一番の名ゼリフですね(≧▽≦)(表情まで含めて)
これまでは、どことなく貼り付けたような微笑だったにも関わらず、仇討ちが終わったことから出た、心の底からの笑顔でした。
カナヲの号泣を見て、人間は喜怒哀楽すべての感情があってこそ、心豊かに過ごせるのだろうな、と改めて思いました。
ーー【20巻】ーー
第170話「不動の柱」玄弥《最期まで…戦いたいんだ…兄貴を…守る…死なせたくない…》
無一郎《…わかった 一緒に最期まで戦おう》
行冥《わかるはずもなし 我らは人として生き 人として死ぬことを矜持としている》
第171話「変ずる」
黒死牟《恐らくはこの二人が…柱の中でも実力上位…特にこの男…屈指の肉体を持つ剣士だ…盲目であるにも拘らず…よく考えられた武器だ 鎖を振り鳴らす音の反響で空間や動きを極めて正確に把握している》
第172話「弱者の可能性」
炭治郎《弱いと思われている人間であれば警戒の壁が薄いんだよ だからその弱い人が予想外の動きで壁を打ち破れたら 一気に風向きが変わる 勝利への活路が開く》
玄弥《やる やる やるしかねぇ 勝つことだけを考えろ 俺は兄貴を 師匠を 仲間を絶対死なせねぇ》
第173話「匪石之心が開く道」
行冥《鬼とは 人間の形が変貌したもの 鬼にできることは人間にもできる 呼吸は人間を 文字通り鬼の如く強くする この見えぬ目は本質を見抜く目 決して惑わされない 極限まで刮目しろ!!》
第174話「赤い月夜に見た悪夢」
縁壱《参る》
黒死牟《何故いつも お前が お前だけが いつもいつも特別なのか 痣者であるというのに生き永らえ その老骨で振るう技は 全盛期と変わらぬ速さ そして威力》
第175話「後生畏るべし」
縁壱《兄上 私たちはそれ程大そうなものではない 長い長い人の歴史のほんの一欠片 私たちの才覚を凌ぐ者が 今この瞬間にも産声を上げている 彼らがまた同じ場所まで辿り着くだろう 何の心配もいらぬ 私たちは いつでも安心して人生の幕を引けば良い》
第176話「侍」
縁壱《お労しや 兄上》
黒死牟《死にたくなかったのか?こんな惨めな生き物に成り下がってまで 違う 私は 私は ただ 縁壱 お前になりたかったのだ》
第177話「弟」
継国巌勝《望む者の下へ 望む才が与えられれば どんなに良いだろう 縁壱は剣の話をする時 酷くつまらなそうだった 抜きん出た剣の才があろうと 爪の先程も嬉しくはなく 縁壱にとって 剣の道は童遊び以下である》
縁壱《いただいたこの笛を兄上だと思い どれだけ離れていても挫けず 日々精進致します》
第178話「手を伸ばしても手を伸ばしても」
無惨《ならば鬼になれば良いではないか 鬼となれば無限の刻を生きられる お前は技を極めたい 私は呼吸とやらを使える剣士を鬼にしてみたい》
黒死牟《お前の顔を見ただけで吐き気がする お前の声を聞くだけで腹が立ち 顳顬が軋む それなのに 何百年も生きていて 鮮やかに記憶しているのは 一番忘れたいお前の顔》
ーーーーーー
一冊すべてが上弦の壱との戦いで占められていて、これまでのストーリーの中で最もシリアスな展開が続きますが、合間には炭治郎、善逸、伊之助の状況がコミカルに挿入されています。
それぞれ上弦の鬼と戦ったあとで犠牲も払っているはずですが、ほっこりとしたやり取りに救われました(≧▽≦)
巌勝は、まるで悪魔と契約でもするかのような会話を無惨と交わし鬼となりましたが、何百年生きていても最後まで幸せにはなれず、何も手に入りませんでした。
プライドの高さが仇になったのかもしれませんが、双子の弟から憐れまれたのも当然といえば当然の結果ですよね…。
「無惨と関わるとろくなことにならない」という現実を体現したような人生は、本当に気の毒だと思います。
※炭治郎の描いた猫の絵が独特すぎて、本編の重い空気が吹き飛ぶほどの衝撃を受けました。
ーー【21巻】ーー
第179話「兄を想い弟を想い」無一郎《僕は 幸せになる為に生まれてきたんだ 兄さんもそうでしょ?幸せじゃなかった?幸せな瞬間が一度もなかった?》
玄弥《つらい…思いを…たくさん…した…兄ちゃん…は…幸せに…なって…欲しい…死なないで…欲しい…俺の…兄ちゃん…は…この世で…一番…優しい…人…だから…》
第180話「恢復」
珠世《お前…は…今日…必ず…地獄に 堕ち…る…》
無惨《今まで何百もの人間が私にその言葉を吐き散らかしたが それが叶うことは決して無かった 気の毒なことだ》
第181話「大災」
産屋敷くいな《しっかりなさいませ お館様!!早く次の御指示を!!戦いはまだ終わっていません!!》
無惨《身内が殺されたから何だと言うのか 自分は幸運だったと思い 元の生活を続ければ済むこと》
第182話「激怒」
小芭内《! …他人より自分の心配をしたらどうだ》
愈史郎《無惨 お前は この世で最も重い罪を犯した 俺から珠世様を奪ったこと 後悔して跪け!!》
第183話「鬩ぎ合い」
蜜璃《へええー!そんなことできるんだ いーなー便利!かっこよ!》
愈史郎《諦めるな!!細胞が完全に死滅するまでの僅かな時間で 無惨と残りの隊員を外へ出さなければ!!》
第184話「戦線離脱」
無惨《ほう 夜明けまで私をこの場に留めるつもりか やれるものならやってみろ!!》
無惨《私は攻撃に私自身の血を混ぜる 鬼にはしない 大量の血だ 猛毒と同じ 細胞を破壊して死に至らしめる》
第185話「匂いのない世界」
村田《アイツ…アイツが無惨…家族の仇…殺す…殺す!!》
義勇《村田ー!!炭治郎が動けない!!安全な所で手当てを頼む!!》
第186話「古の記憶」
縁壱《この世は ありとあらゆるものが美しい この世界に生まれ落ちることができただけで幸福だと思う》
縁壱《私の夢は 家族と静かに暮らすことだった 小さな家がいい 布団を並べて眠りたい 愛する人の顔が見える距離 手を伸ばせばすぐに繋げる 届く距離 それだけで良かったのに そんなことすら叶わない 鬼が この美しい世界に存在している為に》
第187話「無垢なる人」
縁壱《命を何だと思っている?》
珠世《死ねば良かったのに!!生き汚い男!!鬼舞辻󠄀無惨…!!》
縁壱《私は恐らく 鬼舞辻󠄀無惨を倒す為に 特別強く造られて生まれて来たのだと思う》
すみれ《だっこぉ》
すやこ《そんなに泣いてどうしたの!きっと大丈夫よぉ お腹いっぱいご飯食べさせてあげますから ねっ!元気出して!ほらぁ》
ーーーーーー
無惨は「俺か、俺以外か」に狂気を孕ませたような、自分を中心に宇宙が成り立っていると信じて疑わない生き物で、ある意味でとてつもなくピュアな性格なのだろうと、炭治郎、義勇との会話で感じました。
その分、他の生き物の気持ちを読み取ることができず、これまでも自分の思い通りにならないことに対しては詰めの甘さが目立っていましたよね。
本編では語られていない縁壱の過去について戦国コソコソ話では詳細に語られていましたが、無一郎の「幸せになるために生まれてきたんだ」というセリフの通り、過酷な環境の中でも幸せな瞬間は確かにあったのだと知れて、少しほっこりとします(「動物や虫に好かれる」のイラストがかわいかった!)。
村田さんの「この戦いが終わったら 飯食いに行こうなー」の死亡フラグが回収されてしまうのか否か、箸休め的に置かれるイラストもありがたかったですね(≧▽≦)
ーー【22巻】ーー
第188話「悲痛な恋情」蜜璃《待って 私まだ 戦える 今度は足を引っ張らないようにするから》
小芭内《もういい 十分やった》
蜜璃《駄目よ 全然役に立ってない このままじゃ死ねない》
第189話「心強い仲間」
小芭内《負けることは許されない 俺たちを庇った仲間の命を 無駄にすることは決して許されない…》
義勇《まだやれる!!しっかりしろ!!最期まで 水柱として恥じぬ戦いを!!》
第190話「ぞくぞくと」
実弥《遅い!!赫い刃で斬られると 無惨でさえ再生が遅くなる》
第191話「どちらが鬼か」
伊之助《善逸!!カナヲ!!俺もアレやりてえ 刃ァ赫くするやつ!!》
カナヲ《簡単にできるものじゃないから!!まず腕力が同じくらいじゃなきゃ…》
カナヲ《みんなが安全に生きられるように また悲しい思いをしなくていいように コイツのせいで みんなの家族も殺された 死んでも倒す 私だって 姉さんみたいに最期までちゃんとやる》
第192話「廻る縁」
炭治郎《日の呼吸の型は 息を忘れる程綺麗だった あまりにも美しすぎた 後に神楽として受け継がれていった理由がわかる 剣を振るう時 縁壱さんは人ではなく精霊のように見えた》
炭治郎《縁壱さんですらできなかったことが 自分にできるのだろうか?それでも俺は 今自分にできることを精一杯やる 心を燃やせ 負けるな 折れるな》
第193話「困難の扉が開き始める」
珠世《お前に…使った薬は…人間に戻すもの…それと…言わない 無駄に増やした脳味噌󠄀を使って考えたらどうだ?》
炭治郎《日の呼吸 飛輪陽炎 輝輝恩光 碧羅の天 火車 烈日紅鏡 炎舞 幻日虹 円舞 斜陽転身 灼骨炎陽 日暈の龍・頭舞い 陽華突》
第194話「灼熱の傷」
愈史郎《珠世様 炭治郎を守ってください 何とか守ってやってください お願いします》
小芭内《俺は元々 右目が弱視で殆ど見えなかった お前の介添えなど必要ない 俺には鏑丸がついてる》
第195話「めまぐるしく」
無惨《あの男は初め 弱く見えた 覇気も闘気も憎しみも 殺意もない そんな男が私の頚を刎ね 斬り刻むなど さらにはその傷が 何百年もの間 太陽の光のように私の肉を細胞を灼き続けるなど たとえ神や仏でも予想できなかったはず 出鱈目な御伽噺としか思えない 本当の化け物はあの男だ 私ではない!!》
第196話「私は」
炭治郎《禰󠄀豆子 兄ちゃんが守る 何があっても お前だけは》
珠世《残念 はずれです 薬は四つですよ 三つの薬で弱った所に細胞破壊の薬が効き始める さぁ お前の大嫌いな死がすぐ其処まで来たぞ》
ーーーーーー
鬼滅の刃のキャラクターの中でも伊黒さんのことはあまり好きではなかったのですが、壮絶な生い立ちから蜜璃さんとの出会いまでが描かれたことで少し好きになれました(もともと体格にも恵まれておらず、柱になるまでも相当な苦労があったはず…。)。
炭治郎と協力して無惨を追い込もうとする場面は、初対面だった柱合会議でのやり取りからは全く想像もできませんでした。
物語の始まり、無惨の竈門家襲撃にもちゃんと理由があり(エピソードはコソコソ話にはみ出していますが、想像を掻き立てられますね。)、縁壱さんの想いを炭吉さんが汲み取って大正時代まで繋げることができたのも感動的です!
22巻の表紙には鬼舞辻󠄀無惨が描かれていますが、パッと見身体の状態がよく分かりませんでした。
本編を読んで、全身に口があり細い管を生やしていることが分かりましたが、鬼滅の刃をきっかけにこれまでの「鬼」という生き物のイメージがかなり変わったような気がします(これも多様性というのか、限りなく人間に近い存在ですよね。)。
ーー【23巻】ーー
第197話「執念」伊之助《俺たちを庇って 数珠のオッサンの足と 半々羽織りの腕が千切れた あっちこっちに転がってる死体は一緒に飯を食った仲間だ 返せよ 足も手も 命も 全部返せ それができないなら 百万回死んで償え!!》
第198話「気付けば」
善逸《じいちゃん頼む じいちゃん じいちゃん じいちゃん!!俺の背中を蹴っ飛ばしてくれ!!!》
蜜璃《もういい加減にしてよぉ!!馬鹿ァ!!》
第199話「千年の夜明け」
炭治郎《放すな 手を放すな 赫く 刃を赫くするんだ 心を燃やせ 赫くなれ 頼む》
第200話「勝利の代償」
行冥《私は手遅れだ 貴重な薬を溝に捨てることになる 他の若者たちの所へ行ってくれ 頼む 私の最後の願いだ》
小芭内《君と話しているととても楽しい まるで自分も普通の青年になれたようで幸せだった 他の皆も きっと同じだったよ》
蜜璃《伊黒さんと食べるご飯が一番美味しいの だって伊黒さん すごく優しい目で私のこと見ててくれるんだもん》
第201話「鬼の王」
無惨《想いこそが永遠であり不滅 確かにそうだった 殺した人間など 誰一人覚えていない 肉体は死ねば終わり だがどうだ 想いは受け継がれ 決して滅ばず この私すらも打ち負かしたのだ》
無惨《私の想いもまた不滅なのだ 永遠なのだ 私はこの子供に 想いの全てを託すことにする》
義勇《一瞬遅れたら 間違いなく隠を殺していた 頼む このまま 炭治郎のまま 死んでくれ…!!》
第202話「帰ろう」
禰󠄀豆子《どうしていつも お兄ちゃんばっかり苦しいめにあうのかなあ どうして一生懸命生きてる優しい人たちが いつもいつも踏みつけにされるのかなあ 悔しいよ お兄ちゃん 負けないで あともう少しだよ 鬼になんてなっちゃだめ 帰ろう ね 家に帰ろう》
カナヲ《花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼》
カナヲ《炭治郎だめだよ 早く戻ってきて 禰󠄀豆子ちゃん泣かせたらだめだよ…》
第203話「数多の呼び水」
無惨《死んだ者たちの憎しみの声が聞こえないのか!!何故お前だけが生き残るんだと叫んでいるぞ 何故自分たちは失ったのにお前だけがと…》
炭治郎《そんな人いない 自分ではない誰かの為に 命を懸けられる人たちなんだ 自分たちがした苦しい思いや悲しい思いを 他の人にはして欲しくなかった人たちだから》
愈史郎《珠世様 終わりましたよ…》
第204話「鬼のいない世界」
愈史郎《しのぶの薬と禰󠄀豆子 もしどちらか欠けていたら お前は人間に戻れなかっただろう つくづく運のいい奴だよ そしてお前の鬼としての素質 ずば抜けてるよ 一瞬で太陽を克服しているし 無惨より禰󠄀豆子より お前には鬼の素質があったんだ ギリギリまで自我が消えずにいられたのも凄いことだ 本当によく頑張ったな えらいよ お前は》
輝利哉《ありがとうございます…っ》
炭治郎《近くで見ると凄いね!この桜の木》
カナヲ《うん 初代花の呼吸の剣士が植えた桜なんだって “必勝”っていう名前がつけてあるの》
炭治郎《へぇ!!かっこいいなぁ》
カナヲ《叶ったよって教えてあげたい》
第205話「幾星霜を煌めく命」
竈門炭彦《曾々おじいちゃんと曾々おばあちゃんはどんな人だったのかな 知ってる人は羨ましいなあ 好きな食べ物は何?好きな色は?そんな誰かの話を聞くのが好き 人の人生は物語だから 僕の人生は 僕が主人公の 僕だけの物語 百年前も二百年前も 千年前だって 人の数だけ物語があったんだ》
我妻善照《謎多き男 山本愈史郎の作品 “珠世”という名前の美しい女性だけを描き続ける画家 近年では世界的にも高く評価され 注目され始めた…》
ーーーーーー
22巻までのコミックよりもページ数が増えて情報量も当然多くなっているのですが、カナヲと禰󠄀豆子(鬼)の挿絵、最終局面を乗り越えた後の義勇さんと鱗滝さん、竈門兄妹(人間)の幸せそうなひとコマがすごくかわいくて、印象的でした(≧▽≦)
炭治郎たちの蝶屋敷での療養が終わった後に、竈門家の供養や鬼殺隊士の墓参りなど、生き残った人達の未来を願うような内容で締められていたのが、読んでいて嬉しかったです。
鬼のいる世界を生き抜いた人の血を引いた子孫が現代に生きていて、平穏無事に生活しているという設定は、蛇足ではあると思いましたが斬新で面白いですよね。
子孫たちはみんな遺伝子が濃いですが、炭彦はまるでパルクールのようです(炭治郎の遺伝子強すぎ…!)。
鬼滅の刃全23巻を読み終えました!
こんなにも素敵な作品に、自分が生きている間に出会うことが出来て光栄でした。
私の「推し」はしのぶさんだったので、戦いの犠牲になったことに対するショックはとても大きかったです…(遺体もないのが辛すぎますね…。)。
でも、炭治郎が鬼にされたときの切り札をカナヲに託して、最後まで鬼殺隊に貢献していた姿に改めて感動しました。
メインキャラクターたちは全員重いものを背負っていましたが、全員それぞれの幸せを見つけて生きていたということも分かり、読了後には自分も少し前向きな気持ちになれたような気がします(≧▽≦)
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